この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
車に乗り銀に早速報告の電話をする。

『はい』

周りがガヤガヤしている。

「お疲れ様。提出してきたよ! 鷹尾小春になった!」

私はテンション高めで話す。

『おう。ありがとな。よろしくな、奥さん』

なんて言われてカァっと顔が熱くなってしまう。
その時、銀の声の後ろで鈍い音と聞き覚えのある痛みに耐える叫び声が聞こえてきた。

あー、これ、タイミングまずかったかな?

「あー銀、電話切ろうかね?」

『ん? 大丈夫。気にすんな。お前の方が大事だ』

そしてまたドゴッと何かを蹴る音がする。
絶対今、銀人蹴ったよね。

「あー、そう? とにかく今日からどうぞよろしくお願いします。旦那さま」

『ははは。最高だな。早く帰るよ。愛してる』

そしてまたドゴォッと聞こえてくる。
あのさ、大丈夫なわけ?

やってる事と、言ってる事の内容が全くチグハグじゃないか?

思わず笑ってしまう。

「ふふ。私も愛してる。それじゃお勤め頑張ってね!」

『ああ。可愛い嫁のためにもしっかり稼がないとな。それじゃ気をつけて帰れよ』

そう言って電話を切った。
私の夫になった人は、仕事熱心な人だ。
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