この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「銀たぶん今暴れてた」
日向に言えば爆笑される。
「あはははは! そうなの? すごく平和な会話してたじゃない」
「頑張って稼がないとーだって」
私、仕事辞めたしね。
銀との結婚を機にラウンジの仕事を辞める事にしたのだ。
「ははは。さすが若。さ、私たちもこのまま買い物行きましょう。下着、買うんでしょ?」
「ふふふ、買う。行こ」
普通な日常を送れるとは思っていない。
そもそも私は桐生の人間でもあるしね。
「それに、荷物も運ばないと!」
「そうだね! よし! 行こー!」
日向はこの先も変わらず私の付き人として付いてくれる事になり、私が銀の家に引っ越すにあたり、当たり前のように日向も銀の住むマンションに引っ越す事になったのだ。
振り回してごめんね。と言う私に日向は、私を振り回せるのは小春と彼だけよ?
なんて言って笑い飛ばしてくれた。
日向は喧嘩別れしてしまった彼と、仲直り出来たようでなによりだ。
その日のうちに引っ越しも済んで、いよいよ私は銀と夫婦生活をここから始める。
そしてカチャっと玄関が開いた。
「おかえりなさい」
「ただいま。小春」