この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜


銀はビーチチェアから立ち上がりプールへ飛び込んだ。
私もついて行き、プールに入ると銀は私を抱き寄せた。

「銀。私今も銀とこうして二人きりになるとドキドキしちゃうんだけど」

抱っこされながらしがみついて今の気持ちを伝える。

「はは。なんでだよ。可愛いな小春は」

ほらそう言って私をドキドキさせる。

「可愛いだなんて言われたら恥ずかしいよ。10年もたつのに」

「そんなの関係ない。愛おしくてたまらない。これ以上ないってくらいに。それでも日に日に増してくんだぞ。どうしてくれるんだ?」

全くもって同感だ。
銀は歳を重ねて、より一層男性の魅力が増してとんでもない色気を放っているのに気づいているのだろうか。

「私もだよ…」

視線が重なりお互い引き寄せられたかのようにキスをする。
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