この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜


「こんな水着着て」

クイっと胸元の水着に指をかける銀。
その瞳は変わらず私を求めていて、情欲的な目を真っ直ぐに向ける。

そしてまたキスをされる。
もうこうなったら私は彼の燃えさかる情欲から逃れる術はない。

「小春。ベッドに行こう」

耳元で甘く囁くその声は、惑わす危険な誘惑しかない。

「はやくっ…」

「ああ。果てるまでたっぷり愛してやる」

本当にこの人は。
全く衰えを知らない。

きっとこの先も命ある限り、愛の形を変えながら私に愛を注いでくれるだろう。

一緒に過ごす一瞬一瞬を胸に刻み、命が尽きるまで私はあなたに愛を返したい。

幸せは一緒に過ごすありふれた日常にたくさん落ちていて、その幸せに気づく事ができる事自体幸せなんだと銀が教えてくれた。

特別な事など何もなくていい。
こうして一緒に過ごすことが1日でも1秒でも長く続くなら。

「小春。愛してる」

私を呼んで。
甘く囁いて。

ずっとずっと永遠に。

ーENDー



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