この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
一瞬の出来事に私は立ち止まったまま動けなくなってしまった。

彼はチラッと見ただけで足を止めることなくもう会場に入ってしまったというのに。

漆黒の髪はサイドが短く、トップは少し長めで大きなウェーブがかかっていた。
モデルのように背が高くて高級なスーツを身に纏い、男性らしい逞しさを感じるそんな体型をしていた。

遠くから見ただけなのにものすごい整った顔をしているのがわかった。
そして彼から放たれるオーラは冷たく、厳しい表情からは安易に近づく事など出来ないと思わせるようなそんな雰囲気が漂っていた。

実際私の他にも、道を開けたまま動けなくなっている人達で溢れかえっている。

歳は新さんと同じくらい?

そしてようやく鼓動も落ち着いて私も会場の中へと入った。

あ、立食タイプなんだ。
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