この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
さっきから気のせいでなければだいぶ見られている気がする。

気まずい。
やっぱりこのドレスは私には似合っていないのかもしれない。

グラスワインを一口飲んで端っこの方でひっそりと過ごす事に決めた。

私がいる場所から1番遠い所にさっきの男性がいるのを見つけた。

彼よりも年上の人たちが次々と彼に頭を下げて挨拶をしに行っているようだ。
一体何者なんだ?

こんなに人がごった返しているのに、私は彼から目が離せなくなっていた。
するとそこに馴染みの顔を見つけた。

新さんだ。

何やらいつもより固い表情をしているが親しげではある。
一言二言話すと彼の後ろに回った。
なんか秘書みたいなポジションにも見えなくはない。
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