この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「ちょっとだけ、考えさせてもらってもいいですか?」

「それはもちろん。引っ越しとかもあるだろうし。でも前向きに考えてほしいな。これはチャンスでもあるし」

チャンスか…

家に帰って李梨花と電話で話す。

『凄いじゃない! 絶対に行くべきよ!』

「そうなの?」

『東京で働くなんてこの先あるかわからないわよ?』

「まぁ確かにそうだけど…」

『あのさ、私からも報告があって。私結婚する事になった!』

「えーー!?ついに!?プロポーズされたの!?」

李梨花は幼馴染と付き合っていた。

『うん! そうなの!』

「おめでとう! 良かったね」

嬉しい。
親友がついに結婚。

『ありがとう!』

「めちゃくちゃ嬉しい!」

そっか、李梨花も結婚かぁ。
嬉しい反面、いよいよ一人になってしまったような気がしてしまう。

祖父母に誘われた時も、祖父母にこれ以上頼りたくないのもあったけど、李梨花と離れたくないってのもあった。
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