この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
か、帰っちゃった。

鷹尾銀さん。
一体何者なんだろう。

あのパーティーでも一際オーラを放っていた。
そしてここでも。

隣に座っているだけで私の左側はビリビリと熱を持ち、目が合っただけであの見透かすような感情のいまいち読めないミステリアスな瞳に吸い込まれてしまいそうになった。

新さんといい、銀さんといい東京にはなんだか凄い人がたくさんいるんだな。
さすが都会。

それにしても、なんで二人とも何かあったら連絡しろだの、頼りにしろだのって。
それに祖父母だって。
そんなに私は危なっかしく見えるのだろうか?

「香織さん、私って危なっかしいですかね?」

香織さんのところへ近づきそっと耳元で話す。

「え? なんで?」

「いや、なんか最近特に心配される事が多くて」

「そりゃそうでしょ。春ちゃん綺麗過ぎるもの」

「へ?」

「へ? え? 自覚なし?」
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