この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「おじいちゃん、何言ってんのもう」

「あら、小春。あんたほどの別嬪見たことないわよ?」

「おばあちゃんまで。そんなに褒めても私何もしてあげれないんだけど」

身内贔屓もいいとこだ本当に。

「小春。ちょっといいか?」

いつも少しおどけたような顔しか見せないおじいちゃんが、珍しく真剣な顔で見てきた。

「え? どうしたの?」

「あのな、この店なんだが来月いっぱいでたたむ事にした」

ドクンとひとつ心臓が大きく動いた。

「ど、どうして?」

「もうな、ばあさんも俺も体力的にな。この店を売って、ばあさんの実家がある南の地でゆっくり隠居したいんだ。ごめんな、小春。せっかくずっと手伝ってくれたのに」
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