この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「そんなっ! 姐さんから受け取れないっすよ。勘弁してください。他にだったら何でも聞きますから」
どうしてもお金は受け取ってくれないらしい。
「そんな…」
「いや、本当に。勘弁して下さい。他に何かないっすか?」
「それじゃ、やっぱり送って頂けますか? 実は迷子になってしまって…」
「そりゃもう! はい!」
そしてマンションの行き先を告げるとチンピラはちゃんと送ってくれた。
ここに来るまでコーヒーまみれのシャツのまま。
「あの、本当にシャツ、ごめんなさい」
「いやいや本当に大丈夫っすから。俺の方こそ、申し訳ありませんでした。それじゃ」
そう言って私の返事も聞かずに逃げるように走り去ってしまった。
なんか申し訳ない事をしてしまった。