この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「あの御守り、凄いですね! 魔法か何かのカードですか?」

「魔法? クックック。何か役に立ったか?」

「はい! 実は昨日…」

私は昨日のチンピラの話をすると銀さんは少し眉間にシワを寄せ何故か後ろのボディーガードの人たちを睨んだ。

ん?

そして土下座して謝られた後マンションまで送ってくれた事を話せば少し表情が和らいだ。

「そうか」

一言そう言うとまたウィスキーを飲んだ。

口数はけして多くはない人だけど、悪い人ではないのかな。

「なんか御利益ありそうなので神棚にでも…

「いや、持ち歩いておけ」

遮るように言われた。

「そ、そうですね。そうします」

「失くすなよ? あれはお前だけの特別だ」

私だけの特別…

「さ、左様で」

「ところで俺には連絡先は教えてくれないのか?」

「え?」

なんか少しいじけてる?
私は携帯を取り出して、その場でもらった名刺を見ながらワンコールした。
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