この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
そんな…。
でも、祖父母には本当にここまでお世話になった。
祖父母がゆっくり隠居したいというなら止められるわけがない。
この店が無くなるのは寂しいけど。

「そっか! わかった」

「それでなんだけど、小春も一緒に行くか?」

「ううん。私はこっちで暮らすよ」

私は首を左右に振った。

「そうか。ごめんな本当に」

「大丈夫だよ! 私の事は気にしないでゆっくり暮らしてよ」

「ありがとうね、小春」

「うん」

「それから、実は私達に何かあったらお母さんの実家も面倒見てくれるっては昔から言ってくれてるのよ」

そうなの?
実は、ママの実家の事はよく知らない。

「ばあさん。それは言わない約束だろ」
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