この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜


「知ってるわよ? でも内緒」

香織さんは人差し指を口に当ててウィンクをした。

「れ、連絡先を交換してしまいました。どうしよう!」

私は今更ながらとんでもない事をしたと気づく。

「あら。良かったじゃない」

「れ、連絡きたらどうしよう!」

もうすっかり敬語も忘れて詰め寄る私。

「はははっ! 別に普通でいいでしょ。美味しい物でもご馳走して貰いなさい」

なんて言ってる。

「んむっ! む、む、無理! 緊張して食べれませんよ!」

「あらあら。かわいい春ちゃん」

ダメだこりゃ。

「あっ、ほらお客様よ? はい。気を取り直していってらっしゃい」

んぐっ。
そうでした。まだ仕事中でございましたね。

「い、いってきまふ」

「ふふふふっ。楽しみね」

香織さんが後ろでおかしそうに笑ってるのを聞きながら私はお客様の元へ向かった。
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