この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「あ、あの…今救急車通りませんでしたか?」
『ん? ああ。通ったかもな』
「う、うちの前も通りました」
『ほう』
「銀さんの家って…近いのかな?」
『ククククっ、気になるか?』
「いや…べ、別に」
何故か素直に気になると言えない。
『ククククっ。そうか』
なんか見透かされてる気がする。
「銀さんは…夜ご飯食べましたか?」
何者ですか? って聞いてしまいそうだった。
『夜飯? ああ、そういえば食ってないな』
「え? 食べなきゃダメですよ。何が好きですか?」
『そうだな。今はもうないんだが、美味い弁当屋があってな。そこの弁当がまた食いたいな』
銀さんは何故かニヤっと笑った。
え…
まさか…
新さんと銀さんは知り合いだよね。
そして新さんはいつも二つ買って行ってた。
聞いてみようかな。