この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜


よくよく思い出せば確かに新さんもただならぬオーラを放っていた。

でも二人がもし極道さんだったとして、何で私なんかに構ってくるんだろう?

しがない田舎町の弁当屋の娘だったんだぞ?

新さんが店に来るようになったのは今年の春。
あの頃、銀さんと二人であの町に来てたの?

仕事ってなんの?

よくわからん。
謎は深まるばかりだ。

そろそろ上がろう。

着替えて髪を乾かしリビングへ戻った。

このマンションだって、やっぱり待遇良すぎない?
20帖近いリビングのある1LDK。
セキュリティも万全だ。
それに家具や電化製品など生活に必要な物は既に揃えられていた。

贅沢過ぎるよねさすがに。

ま、まずいっか。

寝よ。

寝室へ向かいベッドに横になれば、きっと高かっただろうダブルベッドが私を快適な睡眠へと導いてくれる。

贅沢だ…

そんな事を思いながら夢の中へ旅立った。
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