この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「お、お疲れ様です」
思ったより元気のない声が出てしまう。
「ご機嫌ななめだな」
銀さんは私の気持ちなんて気づきもせずに笑っている。
「ど、どこか行ってきたんですか?」
「ん? 仕事してきただけだ」
仕事ね。
男の人って何でも仕事って言うよね。
私はすっかり過去のろくでなし達と被せてしまう。
「そ、そうですか。私、マンションこの先の所にあるのでわざわざ送って頂かなくても…」
なんだかこの空間に耐えきれずそんな事を言い出す。
「クククク、まぁそう言うなよ。出せ」
「承知」
銀さんが声をかけると車はゆっくりと発進した。
「飯は?」
私は何も言わずにコンビニの袋を見せた。
「それだけ?」
「もう夜中ですもん」
「そんなん気にしてんのか?」
「いちおう…」
「そうか。んで、なんでそんな機嫌悪いんだ?」
ニヤニヤってよ。