この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「銀さん、香水臭い」

ボソっと本当の事を言ってしまう。
あ、ヤベ。

「ああ、なるほどな。こりゃ、店の女だな」

「店の女?」

「飲み屋の」

「仕事じゃないじゃない」

「仕事だ」

まだニヤニヤしてるよ。
私は黙って窓の外を見ることにした。
自分でもなんでこんな子供みたいな態度をとってしまうのかわからない。

「嫌か?」

「…別に、仕事ならいいんじゃないですか?」

なんだか引くに引けなくなってきてしまった。

「怒ってるのも可愛いな」

思わず目を大きく開けてガバっと振り向いてしまう。

可愛い? どこが? は?

いやいやめっちゃ笑ってるやん。
完全に遊んでるやん。

「もう、いいです。マンションもあれです」

先に見えるマンションを指差した。



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