この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「嫌がんないのな」
銀さんはまたニヤっと笑う。
私は咄嗟に銀さんの胸を両手で押して離れた。
「もうっ! からかわないで!」
そしてそのまま車から降りた。
「送っていただきありがとうございました!」
それだけ言ってバンとドアを締め、私は振り返りもせずエントランスの玄関まで走りエレベーターへと駆け込んだ。
びっくりした!
キ、キスされるかと思った…
私はそのまま部屋の階のボタンを押すと耐えきれず両手で口を押さえたまましゃがみ込んでしまった。
本当になんなのもう!
ドクンドクンと変わらずせわしなく動く鼓動。
そしてポーンと言う音と共にエレベーターが止まりドアが開いた。
なんとか立ち上がりヨボヨボと部屋まで歩く。