この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
そして何気なくエントランスを覗けばもう銀さんの車はなかった。

部屋へ入り買ってきた袋をテーブルに置いてそのままソファーに座る。

か、可愛いって言われた…

絶対嘘だ。
からかってるだけだ。
間に受けるな自分。
そう言い聞かせるもまだいう事を聞かずに早く動く鼓動にうんざりしてしまう。

お茶飲もう。

しかし本当にさっきはビックリした。
本気でキスされるのかと思った。

全然嫌じゃなかった。

むしろどこかでキスをされるのを期待してしまっていた。
だから余計に寸止めされて、自分だけがそのつもりだったのかと恥ずかしくなって逃げ出してしまった。

悔しい。
私ばっかり。

銀さんと知り合ってからというもの、いつでもどこでも彼の事で頭がいっぱいになっている気がする。

男の人にはうんざりしていたというのに。

しかもこれまで以上に胸が高鳴るのはきっと銀さんだから。
< 75 / 304 >

この作品をシェア

pagetop