この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
無口で誰にも笑わなそうな冷たい雰囲気の彼が、私には微笑むから。

それだけで特別扱いされてる気がしてしまう。

どうして私に近づくの?
どうして優しく微笑むの?

本気で勘違いしてしまいそうだ。
そんなのだめだめ。
痛い目に遭うのが目に見えている。

ましてや、堂々と女性用の香水をスーツに付けて帰ってくるような人だ。

モテるに決まってる。

あの名刺だって、特別だからなんて言っておきながら、皆んなに同じ事を言って渡しているのかもしれない。

何人もの綺麗な女性に囲まれている姿が安易に想像できてしまう。

はぁーヤダヤダ。
これだからモテる男は。

罪よ。

困った人だよ本当に。

私は買ってきたお茶を一気に飲み干した。

ふぅと一息つく。

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