この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
どうしよう。
どうしようもないか。

まず落ち着け自分。

なんとかお風呂に入って、財布を開ける。

銀さんの名刺を取り出して見る。
この家紋は何の家紋なんだろう。

なんかどこかで見たような気もしないでもないんだよな。
まぁ、家紋なんて似たり寄ったりか。

ん?

そう言えば家紋といえば…
うちにもなんかあったな。

ふとお母さんの持っていた黒の着物を思い出した。
桐の箱に入った立派な着物。
家には似合わなくて違和感を感じたのを覚えている。

そしておばあちゃんからもらったメモを財布から取り出した。

お母さんの実家の住所が書かれたメモ。

次の休みに家の前だけ見に行ってみようかな。

私行った事あるのかな?
思い出せないんだよね。
どんなだったっけ?
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