この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
「もしもしー」
『おっつー。小春、夜ご飯食べた?』
「いや、まだだけど」
『良かった! お母さんの実家から牛肉送られてきたからさ、すき焼き食べよ!』
一気にジュルッとヨダレが出そうになる。
「た、食べる…」
『あはは! もう材料揃ってるから今から小春んち行くね!』
「オッケー。鍋用意しておくね! ありがとう」
李梨花のお母さんの実家はなんと畜産農家をしている。
だからこうしてお肉が時たま送られてくると、お裾分けしてくれるのだ。
李梨花とは中学校のバレー部で一緒になってから意気投合して以来仲良くしている。
さっきまでの疲れなんて一気に飛んだ私はテーブルの上にガスコンロと鍋を設置して、お皿などもルンルンで並べて行く。