この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
まさかだよね。

そしてじーちゃんドライバーがさっき言っていた言葉を思い出す。

治安がいいとか、昔ながらのとか。
そしてあの門構えといい、あのすれ違った車といい…

も、もしかしてお母さんの実家って…

「お嬢さん、買い物済んだら桐生組に戻るかい?」

桐生(きりゅう)組…。
桐生って、お母さんの旧姓じゃん。

「あ、いや悪いのでそこからは歩きます。すみません、行ったり来たりさせちゃって」

「ははは、いいんだよ。ほら、着いたよ」

「ありがとうございました」

私はお代を払うととりあえずコンビニに入った。

どうしよう。
嘘だよね?

お母さんて…
極道の家の娘だったの?

だから隠してたって事?

え?
て事は、お母さんの親って組長とかそういうのしてるって事?
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