この愛は永遠に〜危険な甘い囁き〜
なのにこんな時に思い浮かぶのは銀さんの顔。

ちくしょう!

向こうの方に小さな公園を見つけた。
一回座ろ。

もう何時間歩いたんだか。

なんだか泣きたくなってきた。

一人で馬鹿みたいにドキドキしちゃってさ。
銀の野郎!

何が特別だ!
そりゃ特別だろうよ。
組長の孫娘なんだからよ。

新だって。
何が困ったら頼れだ!
頼るもんですか!
あんな爽やかな顔しやがって。

どいつもこいつも。

もう呼び捨てだお前らなんて。

惚れさせようって魂胆だったんか?
なんでわざわざそんなめんどくさい事すんのよ。

私の桐生の血が欲しいならそう言えばいいじゃない!

なんでこんな…
傷つけるの…

もう、惚れちゃったじゃない…


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