謎のイケメンニートが「オレに任せろ」とか言ってくるんですが、大丈夫でしょうか?
一瞬で深く重なる唇。
無理やり咥内を犯す舌。
暴力的なほどの執拗さで貪られ、呼吸が上手く継げず、息苦しさにとうとう涙が零れ落ちた。
「他のヤツになんか、渡さねぇよ」
うわ言のように彼がつぶやく――まさか、嫉妬?
ううん、自惚れちゃダメ。
きっとお気に入りのおもちゃを誰にも取られたくないとか、そんな感覚なのよ。
急いで自分に言い聞かせたところで、いつの間に下着を取り払っていたのか、彼が自身の昂りをそこへぐっと沈めてきた。
「っ……!」
圧倒的な圧迫感にはくはくと喘ぐあたしの頬へ指を滑らせ、満足げに微笑むキョウ。
「……っく、……はは……ココも、他の男なんていらないって言ってるみたいだな」
そのまま緩やかに腰を進め、やがてすっかりなじんだそこへ、激しく欲望を叩きつけていく。
「ひ、ぁ、ぁああっ……!」
ただ翻弄されるしかないあたしは、背中をのけぞらせ、その圧力と迸る甘い快楽を必死で受け止めた。
なんてことだろう。
こんなにめちゃくちゃにされてるのに……。
それでも今この瞬間彼を独占できることに、嫉妬に似た感情をぶつけてくれることに、たまらない喜びを感じてしまうあたしも、相当どうかしてる。
脳裏に浮かんだ自嘲めいた独り言。
それは、いつしか白い世界へ溶けて行った――