海と少女
「早く帰ってね」

「どした、さみしいのか?」

「幽霊が…」

「いねぇよ、そんなもん」



あたしだっていないと思いたいよ。でも見たんだもん。

女の子を…



言いたいことを言えないままに、信也は車で出かけていった。



またひとり…



ひとりならいい









あの少女が
この家にいる
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