海と少女
ひどい雪だ。
ひざまでのブーツをはいてきたのが、せめてもの救いだった。

道路まで降りると、通りは除雪されて、どうにか歩ける程度にはなってる。

なれない雪道で転びそうになりながらも、魚屋にたどりついた。


「こんにちわ」


「へい!いらっしゃ…」


あたしの顔を見て
また嫌な顔をする。
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