海と少女
そうこうするうちに
目的の家に近づいた。

ポツリポツリと
海に面した斜面に
しがみつくように
点々と家が建ってる

その奥の方に見える
大きな屋敷が
どうやらあたしたちの
すみかになるらしい。


「でっけぇ〜!」


確かに…

その周辺の家に比べると、かなり大きいように思える。

しかし、何か
暗い…

狭い海沿いの道を通って
敷地に車を停めた。


意外に
庭は手入れされてる。

表札を見ると…あってる。社長に言われた家だった。


「とりあえず…
 中に入ってみよう」
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