『流王学園物語1』氷の魔女の愛し方

氷の魔女

「あの、雪亜さんっ!!」

「…。そこ、どいて頂けますか?」

またか。誰か知らないけど、
      邪魔なものは邪魔よ…。

「僕とっ!こんや…」

「私の言ったことが聞こえなかったのかしら?私はどきなさいと、いったのよ?」

「…。はい。」

空いた道を進み、私は少し振り向いた。

「あと、あなたと婚約なんて、しませんから。誰が話を聞かない人と婚約いたしますの?」

そう言い、私は学園へ向かった。

「見て!雪亜綾香さんよっ!」

「あぁ、氷の魔女?」

「あの様子だと…振ったみたいね!」

はあ、また噂されてる。でも、仕方ないのよねぇ!だって、ちゃんと愛してくれる人がいいのですもの。
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