『流王学園物語1』氷の魔女の愛し方
まあ、そんな人なんて…現れるわけない。

だって、私は『氷の魔女』。
近づく人なんていな…

「おっはよぉー!あーやちゃんっ!」

「…近づきすぎだ、のの。…おはよう。」

(訂正)あまり、いない。
ちなみに今来たのは私の友達、柚宮野乃花(ゆずみやののか)。そして後ろから来たのは野乃花の幼馴染、早瀬学(はやせがく)。

「ええ。おはようございます。」

「…。なんかあやちゃんが冷たいー!はっ!そういえばまた婚約申し込まれてたね!!」

…。情報出回るのはやっ!!

「まあ、いつものことだし…。」

「いいなぁ♪私もされたい〜!!」

少しは早瀬の気持ちに気づいてあげてよ。さっきから殺気がちょー怖いんだけど…!!

「…のの。早く行こ?」

「そうだね〜!あやちゃんっ行こ行こっ!!」

「はいはい。」

そう言い、私たちは教室へ向かった。
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