『流王学園物語1』氷の魔女の愛し方

私が婚約ですか!?

 お父様に言われ、部屋の中へ入った。

「今日は何の呼び出しなのでしょうか。
 お父様。」

「単刀直入に言う。__婚約しろ。」

え?なんで!?

「お父様?私は何回も申し上げたではありませんか!婚約は一切受け付けないと!」

「あぁ、お前はそう言ったな。
 だが、約束したではないか。」

…。
「「高校一年の夏まで待つ…。」」

確かに、中学生の時に約束した。

「そうですね、お父様。
 先に聞いておきますが、どこのご子息様
 なのでしょうか…。」

「火口家の火口葵(ひぐちあお)だ。」

ひ、火口…葵!?
流王学園高等部のトップ5にいる…!!
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