あなたは本当に憧れの先輩? 6年ぶりの再会は運命の出会い
「ねぇ、凛。この前話しをした営業に異動してくる澄川さんってどんな人だった?」

「ああ〜、実はあの日私が対応したんだけど、あんまり記憶に無いっていうか…
でも!ちょっとクールな感じの人だったよ?」

「顔は? イケメンだった?」

「顔は…あんまり覚えてないけど…多分イケメンだったと思う。」

「もう!凛ったら〜 イケメンだとしたら来週から会社に来る楽しみが増えるのに〜」

「ゴメンね。大丈夫!多分イケメンだったと思うから! 」

「私さ、オフィスラブに憧れてるんだよね〜 会社の帰りにデートしたりさ」

「オフィスラブ…ね。美咲ならカッコいい彼氏ができると思うよ? 同期の三井君だって研修の頃から美咲に話し掛けてきたじゃん」

「三井君ね…確かに声をかけてきたけど、イケメンじゃあないし、手当たり次第同期の女の子に声かけてたから私はちょっと無理かなぁ」

「他の同期の男の子は?」

「う〜ん。いいな!って思える人はいないかなぁ」

「そうなんだ〜」

「凛は?気になる社員はいないの?受付だから社内、社外問わずいろいろと出会いがあるでしょう?」

「う〜ん。出会いなんてないよ。
仕事中はそんな余裕ないもん。食事に誘われた事は何度かあるけど…丁寧にお断りしてるかな。今は仕事を覚えるのに必死だしね」

「そうなんだ〜。やっぱり凛は声かけられてるのかぁ…
私は来週から営業に来る澄川さんがイケメンだと願っておこう。」

「頑張って美咲」

たくさんおしゃべりをして楽しい週末だった。
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