あなたは本当に憧れの先輩？ 6年ぶりの再会は運命の出会い

翌日＊＊＊＊

美咲をマンションへ連れてきた。
「ちょっと〜！何なのこのセレブなマンション！　もしかしてストーカー対策？
ねぇ、凛！早くどういう事か説明して！」と怒り気味の美咲。

私はお茶とお菓子を出してリビングのソファーに腰をかけた。

「話せば長くなるからお茶を飲みながらね〜
実は…喫茶店で転んで帰宅したら空き巣被害に合って、その時一緒にいた方に助けてもらった結果、ご家族が所有しているこのマンションを借りる事になって〜」

「ちょっと待って！　ツッコミどころ満載なんだけど！　まず、喫茶店で転んだとき誰と一緒だったの？」

「え〜と…澄川さん…」

「ハァ？？　営業部のアノ、澄川さん？」

「うん。受付の頃、いつも行ってる喫茶店で私が澄川さんのストーカーだと誤解されて…マスターのおかげで誤解が解けたんだけど、お詫びで奢ってもらったんだよね…」

「アノ、女性嫌いな澄川さんの事だよね〜？　」

「うん。ご馳走になって外に出るとき歩道へ転んで…膝を擦っちゃってケガをしたんだけど、マスターも澄川さんに送ってもらえって事になり、タクシーで家まで送ってもらって玄関開けたら家の中がめちゃくちゃになってて…
空き巣に入られてたの。
私がぼう然としている間に澄川さんが警察に連絡してくれて助けてもらって…」

「……で？　このマンションは澄川さんのご家族が所有してるんだね？」

「うん。家の窓ガラスもドロボーに割れてたし、鑑識捜査もあって…」

「………それって受付の頃の話しだよね〜」

「うん……澄川さんと関わりがあるってだけで澄川さんやご家族に迷惑かかると思ったから黙ってました。
美咲にも黙っててゴメンね」

「今、私に話しをしているって事は澄川さんからOKもらったって事？」

「うん。美咲にだけは経緯を話して良いって了承してもらったんだけど、他言無用でお願いしますって言われた…だから美咲！誰にも言わないでね。」

「これは言えないよ〜！
こんな事知られたら凛の命が危険だもん！」

「ありがとう美咲〜。」