あなたは本当に憧れの先輩? 6年ぶりの再会は運命の出会い
いよいよ今日が結婚式。
宙さんも昨日、日本へ帰国した。

朝、仏壇に手を合わせた凛と宙。
「宙さん、今日から末永くよろしくお願いします。」

「こちらこそ、よろしく頼みます。
さぁ、トムさんが凛とのバージンロード楽しみにしてて、昨日からソワソワしてるってお袋が言ってた。ククク。」

「私も転ばないように気をつけなきゃ!」

「ククク。そうだな!2人で転ばないようにな!」

「うん!」

式場へはヘアメイクもあるので、凛とお母さんが先にタクシーで向かった。
ヘアメイクやドレスの着替えを終えた頃、
控え室に美咲とつぐみ先輩が入ってきた。

「キャー凛!綺麗〜〜」と美咲。

「凛ちゃん、おめでとう!本当に綺麗よ〜」

「参列してくれてありがとうございます」

「ちょっと、凛〜。ロビーに会社の最上階の方々がいっぱいいるから緊張なんだけど〜」

「うん。ゴメンね〜宙さんの親族だから…」

「凛ちゃんは新婚旅行の後はアメリカなんだよね?」

「はい。でも旅行から戻って3日間は日本なので、ご飯に行きましょう。」

「うん。楽しみにしてるね!」と美咲が答えてつぐみ先輩もニコニコしていた。

「じゃあ、凛ちゃん私たちそろそろ席に行くね! 
凛ちゃん本当にご結婚おめでとう。
幸せになるんだよ」とつぐみ先輩とハグする。

「先輩…ありがとうございます…」

「凛、泣かないの! 綺麗なメイクしてるんだから……
本当に…良かった…おめでとう…」

「ありがとう…美咲……」と凛は涙ぐんでしまった。
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