あなたは本当に憧れの先輩? 6年ぶりの再会は運命の出会い
トムさん宅には私たちの寝室があり、今日はこちらにお泊まりする。

「凛、最近痩せた?」

「う…ん、何だか最近体がダルイくてあんまり食欲ないのよね〜」

「大丈夫か? 心配だなぁ。
明日、クリニックへ行こう。」

「え、だってお仕事は?」

「1日くらい休むよ」

「ダメだよ〜。じゃあお母さんに頼んで一緒に行って来るよ」

「そうかぁ〜? 大丈夫?」

「うん。大丈夫よ。
それより宙さん、日本への着任はいつから?」

「今日の会議での話しでは来月になりそうだな。」

「かなり人事異動があったの?」

「ああ、トムさんも大変だと思う。
今回も日本のレストランをコンセプトから見直して、新しい店舗に変身するんだ」

「え〜。可愛いカフェレストランだったでしょう?」

「うん。今は外国人のインバウンドが凄くて外人受けする店が流行ってるらしくて、
うちのレストランは少しずつ、集客率が下がってるらしいんだ」

「1、2年でかなり変わっちゃうんだね」

「本当にな。トムさんの助けになれる様に知恵を絞って頑張るつもり」

「うん。でもあんまり無理しないでね。」

「ありがとう凛。」と凛を抱きしめてキスをした宙。

「じゃあ、明日は必ず病院な!」

「うん。」

「じゃあ、寝るか」とベッドに2人で入り、いつもの様に凛を抱きしめて眠る宙だった。
< 119 / 147 >

この作品をシェア

pagetop