あなたは本当に憧れの先輩? 6年ぶりの再会は運命の出会い
日本
日本への引越しはお母さんも手伝ってもらい宙さんのマンションへ戻った。

宙さんな日本に着任して、大阪出張や会議が続いていて忙しい。

でもトムさんもリフォーム会社の残処理で長期で滞在する事になり、お母さんと産婦人科を受診して出産する病院も決めた。

「凛ちゃん、病院も決まったし安心ね」

「はい。赤ちゃん雑誌を見たら〜妊娠7ヶ月頃になると性別もわかるようなので、楽しみです。
とにかく元気に産まれて欲しいです」

「そうねぇ〜。これからは食事も気をつけましょうね」

「はい。宙さんも忙しいのに赤ちゃんの名前をいつも姓名判断の本を見て考えてくれているんですよ」

「宙もパパさんになってきたわね〜」

「はい。家では赤ちゃん雑誌を隅から隅まで見てますし〜」

「トムの話しだと日本の会社では、無表情で厳しい統括長らしいわよ〜」

「あ〜日本では防衛作戦でいくって言ってましたもん」

「秘書も独身女性から既婚者の男性に変えたらしいわ」

「ああ〜 時田さん〈ときた〉ですよね?
3人の女の子のパパさんらしくて、育児の事など聞いてるみたいですよ」

「宙は親バカになりそうだし、トムは爺バカになりそうね」

「はい。ベビー服もオモチャもかなり増えてますよね」

「トムが紙オムツを箱買いしようとしたから止めたわ」

「箱買い……」とお母さんと笑いあう。

「でも、皆んなで産まれてくるのを楽しみに望んでくれて幸せです」
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