あなたは本当に憧れの先輩? 6年ぶりの再会は運命の出会い
そして助産師さんが言ったように

夜中の0時を回った頃、凛は子宮口全開となり分娩室へ移動し、宙が立ち会い出産の準備をして入っていった。

廊下の椅子に祈る思いで腰を掛けていたトムさんとお母さんまで元気な赤ちゃんの産ぶ声が聞こえてきた。

少しして、フラフラと宙が泣きながら出てきた。
「元気な男の子だった!」

「おめでとう!宙!」
「ソラ!Baby オメデトウ!」

「うん。ありがとう。チビちゃんも凛も無事で本当に良かった……」
と言った宙はドカッと椅子に座った。

3人は病室で凛を待つ。
ウトウトとした凛がストレッチャーのベッドを看護師さんに押されて戻ってきた。

「凛ちゃん、おめでとう。」

「リンチャン、ツカレタネ オメデトウ」

「ありがとうございました。赤ちゃんは男の子でしたよ! 今日は新生児室ですが、明日はオッパイの時間に病室に来るそうです。」

「凛、本当に本当にありがとう!
そしてお疲れ様。」

「うん。宙さんもありがとう」

「うん。また明日来るからな。ゆっくり休むんだぞ」

「うん。わかった」と3人はマンションへ帰って行った。
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