あなたは本当に憧れの先輩？ 6年ぶりの再会は運命の出会い

大阪のホテルの部屋でシャワーを浴び、
先程、クラブで会った本田桜の事を考えていた宙。

多分30歳過ぎても水商売をしているという事は…
あの女が思っている幸せにはなっていないのだろう。
人の家庭をめちゃくちゃにした女…
ママさんの言葉からもきっといろいろと問題をおこしているようだったし…

あんな女のせいでトラウマになったけど、凛のおかげで本当の愛がわかったから良かったのかもしれない。

凛の声が聞きたくなった。

〜…〜…
「もしもし！宙さん？　お仕事お疲れ様！」

「もしもし。凛、今ホテルの部屋に戻ってシャワーしたとこ」

「こんなに遅くまでお疲れ様でした。明日は予定通りに帰ってこれるの？」

「うん。尚に新幹線のオモチャ買ったよ」

「そうなの〜尚が喜ぶね。ダディーいないって寝る前に部屋中探してたのよ。
尚はパパっ子だからね〜」

「そっかあ。泣いちゃったのか〜
じゃあ、明日は予定通りだからね。
何か大阪のお土産リクエストある？」

「何も無いよ。気をつけて帰って来てね」

「うん。わかった。じゃあ、おやすみ」

「うん。ゆっくり休んでね。おやすみなさい。」

電話を切った後も気持ちがホッとする。
やっぱり凛と結婚して本当に幸せだっと宙は思った。

そして、オレの心から本田桜が完全に消えた日となった。