あなたは本当に憧れの先輩？　6年ぶりの再会は運命の出会い
翌朝、宙は出勤時に受付を確認したが、凛はいなかった。
『わざわざ総務部まで行けば面倒になるから、彼女が受付の日に謝まって仁君の店に誘った方が良いな』と思いエレベーターで部署へ向かう。

次の朝も受付に凛はいなかった。

そして次の朝、やっとカウンターを掃除している凛を見つけた宙。
凛の側まで行き
「あの〜菊池さん。」振り返った凛は少し驚いた様子で
「はい」と答えた。

「あの、先日は勘違いして大声出して申し訳ありませんでした。」

「いいえ。大丈夫ですから気にしないで下さい。」

「いや、申し訳ないのでコーヒーをご馳走させて欲しいんだ。仁君にも…あ、マスターにもお詫びしろって言われてて、連れていかないとダメなんだよ」

「大丈夫です。今日マスターに澄川さんから謝罪された事を私からお話しますので大丈夫です。」

「う〜ん……じゃあ今日必ず行ってもらえる？」

「はい。必ず今日の仕事帰りにお話します。」

「ありがとう。じゃあお願いします」

「はい。」と言って宙はエレベーターに向かった。

『よし！定時で上がって彼女が店にいるうちに行ってコーヒーをご馳走すれば良いな』とニヤニヤしながら計画していた。
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