あなたは本当に憧れの先輩？ 6年ぶりの再会は運命の出会い

凛と宙の様子を見ていたつぐみ。
「ははぁーん。澄川さんの方が凛ちゃんを気に入ったのかな」と微笑んでいた。

そして『素直で可愛いのに苦労している凛ちゃんが幸せになりますように』と心から願っていた。

凛は1日の業務が終わり路地裏の喫茶店を目指して歩いている。
その50メートルほど後ろから宙が凛の後を歩いていた。

カラン♪ カラン♪
「いらっしゃいませ」

「こんにちは！マスター」

「あ！菊池さん。この間はすまなかったね」

「いいえ。大丈夫です」

「いつもので良いかな？」

「はい！お願いします」とカウンターの席に座った凛。

カラン♪カラン♪
「いらっしゃいませ　お！宙！　良いところに来たな。菊池さんも今来たんだぞ」

「ああ。」と宙は仁に手をあげて、凛の隣の席に座った。

「あ、澄川さん。あの…今来たところなのでまだマスターにはお話してなくて…すみません。」

「大丈夫。菊池さんはコーヒー頼んだの？」

「はい。いつものカフェラテを頼みました」

「仁君！オレにもカフェラテお願いします！」

「OK！」と返事をした仁。