あなたは本当に憧れの先輩？ 6年ぶりの再会は運命の出会い

急接近

宙家族

お腹いっぱいになり宙にご馳走してもらった凛は、会計を済ませた宙より先に力を込めてドアを開けようとした。
でもドアが外から開き凛は前のめりに店の外の歩道へ転んだ。

外でドアを開けた人が凛に駆け寄る。
「オ〜！ゴメンナサイ！ダイジョウブデスカ？」
「あら、大変！！お嬢さん大丈夫？」

「はい…」しかし凛はうずくまったまま
お店から仁も出て来て
「菊池さん、とりあえず店に入って手当てしよう。アレ？トムさんと伯母さん？」

「え！お袋！トムさん！」と宙も2人を見て驚いている。

仁が凛を抱えてソファーに座らせると両膝から血が出ていてストッキングも破けていた。

「ありゃあ〜痛そう……救急箱持ってくるわ」と店の奥へ向かった。
直ぐに戻ったが、救急箱を宙のお母さんに渡し
「叔母さん、悪いけど手当お願いします。俺、お客様のオーダー作らなきゃいけなくてさ」

「わかったわ。」と救急箱から消毒液やガーゼなどを出し、テキパキと手当をした。

凛は「すみません…う…」

「ごめんね。しみるよね〜ちょっと我慢してね」

宙とトムはオロオロしながら様子を見ていた。