あなたは本当に憧れの先輩? 6年ぶりの再会は運命の出会い
宙に連れられてボーっとしていた凛。
知らないうちにマンションのドアの前だった。
「菊池さん、落ち着くまでオレんちに泊まってって。」
ガチャ
「ただいま。」

バタバタと中から玄関までトムさんとお母さんが出迎えてくれ、お母さんは凛を抱きしめて
「空き巣だなんて怖かったでしょう。さぁ上がって。 宙もお疲れ様」

「あの〜本当に申し訳ございません」

「ダイジョウブ!ダイジョウブ ネ!」

リビングでお母さんがお茶を出してくれ、
宙が事情を説明した。トムにもわかるように英語でも説明した宙。
トムもお母さんも辛そうな顔で凛の両手を包みこんでくれた。

「凛ちゃん。事件後の一軒家で暮らすのは危ないわ! ケガもしてるし2、3日会社をお休みしてから今後の事を考えましょう」

「はい…そうですね…すみません」

「困った時はお互い様よ。私の着替えしかないけど、今夜はお風呂に入ってゆっくり寝て」

「はい…」とまだ落ち込んでいる凛。

お母さんにゲストルームへ案内されカバンを置く。
パジャマやバスタオルを用意してもらいお風呂に入る凛。
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