あなたは本当に憧れの先輩? 6年ぶりの再会は運命の出会い
午後から凛が1人で受付で仕事をし始めると、3名のお得意先の方々の対応を終えて席に戻った。
入口の自動ドアからこちらへ歩いてくる人がいたので凛は立ち上がり、

「いらっしゃいませ。」

「あの、営業部長と14時からのミーティングに大阪支社から参りました澄川と申します。」

「あ、お疲れ様です。では坂本部長へ連絡しますので、あちらのソファーでお待ち下さい」

「はい」とソファーへ向かった。

そして凛は営業部長の坂本へ連絡すると川上課長が受付まで来る事になった。
凛は澄川という社員に
「あの澄川さん、今、川上課長がこちらへ参りますので、もう少々お待ちください」

「はい。ありがとうございます」と頭を下げた澄川さん。

凛が違う来客者の対応をしているうちに川上課長と澄川さんはエレベーターに乗り込んで行った。

来客の対応を終えた頃、つぐみ先輩がお昼休憩から戻り、2人で椅子に座り、凛が対応した来客者のチェックをつぐみ先輩に報告した。

「ん? 澄川さんって大阪支社の方なの?」

「はい。坂本部長とミーティングと言ってました」

「ああ!この人が例の人かぁ」

「例の人?」

「うん。なんでもアメリカの大学出たエリートらしいわよ」

「……エリート……」そういえば美咲もそう言ってたな。あっ!どんな人だったっけ? ヤバイ美咲に言われてたけどよく覚えてない… ゴメンよ美咲〜
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