あなたは本当に憧れの先輩? 6年ぶりの再会は運命の出会い
1階の高級ブランドの化粧品コーナー。

おススメ商品の説明をききながら基礎化粧品、メイク用品一式を買ってもらった凛。
戸惑っている凛にお母さんは
「どう?凛ちゃん。更に綺麗になったわよ〜」と胸の辺りで手を叩いて喜んでいる。

「あの〜、私が使う物なので私が払います。」

「やだ〜そんな事は良いの!良いの!次はお洋服よ!さっきのお部屋へ戻りましょうね! ふふふ」と凛の腕を引っ張って行くお母さん。

「あの〜……」

「宙は男の子だから一緒に買い物なんてしないから、凛ちゃんとお買い物出来るのが嬉しいの!だから私のワガママきいてね」

「でも…」と話しをしているうちにサロン部屋へ戻った。
そこにはたくさんの移動ハンガーにズラリとかけられた洋服。

お母さんは通勤着から5着分を選び1着だけ凛に試着させた。
「サイズもピッタリ!!似合うわ〜凛ちゃん!次は部屋着とパジャマと下着ね!」

店員さん達によって上下コーディネートされたかなりの量の服をお母さんは凛に好みを聞きながら決めた。

靴は通勤用に2足、普段用にスニーカーも合わせて3足を決めた。

1階で決めたお化粧品一式も届けられた。

「今井さん、これ後で届けていただけますか?」

「もちろんです。本日もお買い上げいただき誠にありがとうございました」

「こちらこそ、ありがとうございます」と言って、お母さんとサロン部屋を出た。
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