あなたは本当に憧れの先輩? 6年ぶりの再会は運命の出会い
4人で片付けたので、お昼にはかなり片付いた。
昼食はコンビニ弁当にした。
ダイニングテーブルで食べていると、トムさんが英語でお母さんと宙さんに話しをし始めた。
お母さんが私にトムさんの話しの内容を話してくれる
「あのね凛ちゃん、トムがこんな大きな家にあなた1人で住むのは危険だって言ってるのよ。」

「それにこの家は泥棒が入りやすそうって言ってて、オレも今日グルッと外を回ってなんとなくそう感じたんだわ」

「でも…」

「それでね、凛ちゃんトムからの提案なんだけど、ウチが所有しているマンションがあるからそこへ引っ越ししたらどうか?って言ってるの。 このお家に思い出がいっぱい詰まっているだろうけど、あなたが家にいる時に泥棒が入ってくる事を考えたら心配なの」

「………」

トムさんが英語で私に話し掛けてくれた
「菊池さんには安全で安心して暮らして欲しいからお願い って言ってる」

「………」

「もし、凛ちゃんがマンションへ引っ越すとしたら宙のお隣さんになるんだけどね」

「え!お隣りってトムさん家のマンションですか?」

「そう! だからセキュリティーも万全よ」

「でもそこまで甘えるわけにはいかないので、例えばこの家を売って〜会社の近くで一人暮らしのマンションを中古で買うとか…」
私の話しを宙さんが通訳するとトムさんはまた私に話してくれた。

「菊池さんも突然でビックリしただろうからゆっくり考えて決めて欲しいし、でも窓も玄関のドアも修理して庭の木も切った方が良いからしばらくはウチで暮らしなさいって言ってる」

「あ、そうですね。本当お世話になりっぱなしで申し訳ありませんが、よろしくお願いします」と凛は頭を下げた。

「さぁ!食べたらもう一踏ん張りよ!」

「ガンバリマス!」
「よしゃ!」
「はい!皆さん本当にありがとうございます」

凛は澄川さんのご家族は本当に素晴らしい家族で感動した。
両親が亡くなってから1人ぽっちで寂しかった心が温かく感じる。
凛はトムさんの提案を受け入れようと考え始めた。
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