あなたは本当に憧れの先輩？　6年ぶりの再会は運命の出会い
マンションへ戻ってから3人にトムさんの提案に甘えさせて下さいとお辞儀をして伝えた。

「オ〜！リンチャン！ヨカッタデス」

「凛ちゃん、お家の事はゆっくり考えましょうね！」

「菊池さん、オレも安心」

「本当に赤の他人の私に良くしていただきありがとうございます」とまたお礼をした。

「さぁ、みんなシャワーしてから夕飯にしましょう」
とお母さんが声を掛けた。

夕飯の時にトムさんから今後の家について少しリフォームして貸家にしたらどうかと提案された。
凛はマンションの家賃はどうしたら良いか訊ねると家賃は要らないと言うトムさん。

困ってオロオロする凛にお母さんが凛の気持ちを汲んで3万円！と言ってくれたが…

あまりにも格安すぎて戸惑っている凛。
「3万円……はその〜安すぎでは…」

「だって凛ちゃん、お家ならかからなかったお金なのよ〜！」

「でも…」

「ダイジョウブデス！リンチャン」とニコニコ顔のトムさん。

「なぁ、菊池さん、ここは甘えておけ。な？それに間取りはココより小さい2LDKだし」

「本当に良いのかなぁ……」

「ああ。お袋とトムがアメリカへ帰ってもオレがいるから、何かあればオレに相談してよ」

「………はい。じゃあお願いします！」

パチパチとお母さんとトムさんは喜んでくれた。
< 44 / 147 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop