あなたは本当に憧れの先輩？ 6年ぶりの再会は運命の出会い

「離して…」と頑張ってはずそうと抵抗していると　「菊池さん？」と営業から戻った宙が声を掛けてきた。

「澄川さん…助けて下さい…」
加山は宙の方へ向き
「チェ！またお前かよ！邪魔すんなよ！」

「菊池さんは嫌がってオレに助けを求めてるんだ。君こそ何なんだ」

「俺は彼女と話しをしたいんだよ」

「アレ？　菊池さんと澄川さん？」とつぐみ先輩が通りかかった。

「つぐみ先輩！」凛が大声で叫んだので帰宅する社員や社に戻ってきた社員が寄ってきた。
その中に課長がいて
「おい、君たち何をしてるんだ！」と叫ぶと加山は凛の腕をはなし、走って逃げて行った。

「澄川、どういう事だ？」

「菊池さんがあの男に腕を引っ張られてて彼女が抵抗しているようなので、声をかけたら　菊池さんから助けて欲しいと言われてあの男と話しをしてました。」

「菊池さん、澄川の話しで合ってる？」

つぐみに抱き抱えられている凛が頷いた。
「凛ちゃん、震えてる…怖かったね」とつぐみが言うと凛は泣き出してしまった。

「…怖かった…です…」と小声で伝えた。

「岡田さん。菊池さんが落ち着くまで付いてもらえる？」

「はい。ロビーホールに戻ります。」