あなたは本当に憧れの先輩? 6年ぶりの再会は運命の出会い
玄関から息を切らせてトムが入ってきた。

「リンチャン!リンチャン!オ〜リンチャン〜〜」と涙ぐんでお母さんと私を抱きしめた。

「トム!苦しい〜〜」

「う……」

「ア!ゴメンナサイ! ゴメンナサイ!
ソラガ、メールクレタノネ!
リンチャン ナイタ。イタイ?ケガアル?」

「トムさん。ありがとうございます。ケガはありません。怖かったけど、宙さんや会社の人たちが助けてくれたんです。」

「宙が?」

「私が断っているのに無理矢理腕を引っ張られてる時に宙さんが声を掛けてくれたから助かったんです。その後、先輩がきて…営業部の課長が「何やっているんだ!」って叫んだら、その男の人は逃げて行ったんです。
私の上司などにも経緯を話したところ、来週の月曜日から出勤するように言われました。」

お母さんがトムさんに英語で内容を伝えるとトムさんは「オ〜」と言い、また私にハグをして頭をヨシヨシしてくれた。

「ソラガカエッテキタラ、カイギシマス!
リンチャン ミタラ アンシン ゴハンタベルヨ!」

「OK」とお母さんは「今日はコレよ!」と冷凍スパゲッティを出した。

トムさんも「OK!!」と両手でマルをした。
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