あなたは本当に憧れの先輩？ 6年ぶりの再会は運命の出会い

その後、宙が携帯で雨雲レーダーを調べてくれた。
「ゲリラ豪雨で線状降水帯になってるなぁ〜。雨雲はあと5時間くらい抜けないみたいだわ」

「そうですかぁ〜。雷はどうですか？」

「う〜ん、まだ雷マークがいっぱいある。」

「じゃあ、ご飯を食べちゃいましょう」

「うん。オレは全部食べたから菊池さんはゆっくり食べな」

「はい。」と凛はモグモグ食べた。
「ご馳走様でした！」と手を合わせてキッチンへ皿を下げようとしたら
「ご馳走になったからオレが洗う」

「いいえ、ご迷惑ばかりお掛けしてますので、私が洗います」

「じゃあ2人で洗おう。その方が早く片付くからさ！」
と宙に押し切られて2人で洗い物をする。

「菊池さん、営業部はどう？オレの担当にするって部長と課長から言われたけど…」

「はい。アストロンの発注は店舗から直接入るかもしれないと課長から言われましたし、今日は、宙さんが担当する会社のレポートを提出しました。残りは明日提出します。」

「トムの会社のアストロンをどう思った？」

「凄い会社なんで、もうビックリしましたし、そんな会社の社長さんにお世話になりっぱなしで良いのか、恐縮したと言いますか…とにかく！　一日も早く仕事を覚えようと思いました！」