あなたは本当に憧れの先輩? 6年ぶりの再会は運命の出会い
私は、思い切って宙さんに話しをした。

「あの、宙さん。この間お母さんと話しをしていてわかったんですが、宙さんと私って同じ高校だったんですよ?」

「え?マジで? 
じゃあ2コ違うから、オレが3年で菊池さんは1年だったの?」

「はい。部活紹介で宙さんはバスケ部キャプテンでした。」
凛は恥ずかしくて一目ぼれをして憧れていた事は言わなかった。

「うわぁ〜恥ずかしい…あの頃のオレってヘラヘラしてただろ?
菊池さんは?何部だったの?」

「私は書道部でした。」

「あ、袴着て、大きな紙に大きな筆で書いたりした?」

「ハイ。文化祭ではパフォーマンスしました。」

「そっかぁ…あの頃のオレは君に会ってたんだな…」

「まぁ、そうなりますかね?……」

「あの頃にタイムバックして、やり直したいなぁ…君とも知り合いになってさ〜」

「私と知り合いになってたら、私はきっと、校内の澄川さんファンから袋叩きでしたよ!【宙先輩に近づくな!ブス!】とか言われてそう〜ハハハ」

「君だって、男子からモテただろ?」

「モテませんよ〜私なんか。告白もされた事無かったし!」

「え?そうだったの?」
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